2018年4月4日水曜日

春休みは私の実家で。

久しぶりの大会出場が充実した気持ちで終わったあとは、私の実家へ移動してお泊り。2泊してきました。
今年の正月は休みが短かったし『YAMADAこどもチャレンジ杯』に出場する日まで動けなかったので、春休みを利用してゆっくり祖父母と遊べる日を作りたかったのです。

inkoは将棋の本を1冊持ってきていて結構読みまくってました。
「せっかく骨休めできるようにしたんだから、短い休暇くらいリフレッシュすればいいのに」・・・とか言いたかったけど言えない雰囲気でした。
大会で満足できなかった部分に対する悔いもあるだろうし、結局将棋が好きで楽しいんですよね。

そんな中、「今日は勉強くさい事は言わずに、単なる親子コミュニケーションとして平手で指そうよ!」と私から誘ってみました。


盤面奥のほうで王様が困ってます。必至がかかっていて、こちらはinko玉に王手すらかかりません。

つ・・・強い。もう少しやれると思ったんだけど。

でリベンジマッチ。
天守閣美濃ってこんな感じだっけねー
なんて言いながら、いろいろ試してみるも惨敗。

普段は無言の対局だけど、今日はinkoの読みを聞いたり、感想戦をしたりして、inkoの成長ぶりに圧倒されました。

私には全く見えない筋がいくつも見えていたことにびっくりしたし、局面に合わせた目的意識もしっかりしているように感じました。
ここ最近は傍目で見た印象でinkoを勝手に評価していたけど、ちょっと反省です。

その後の対局中にinkoが”角を打って王手角成をかける”つもりで、歩の手筋を使い角打ちのスペースを空けようとしたところ、それを察知した私が”先受けが出来てinkoの飛車にも当てられる”場所に角を打った場面がありました。
その結果inkoが有効な指し手が無くなって困り、別の場所にある私の龍取りをかけようと曖昧な読みで角を打ったものの、そこには私の桂馬が利いていて打ったばかりの角をタダ取りできてしまったのです。


その対局だけは私の勝利でしたが、悪手を指したあたりからinkoが悔し泣きを始めたのです。弱い私に負けたとかではなく、間違いを犯して自分の将棋が無茶苦茶になった不甲斐なさが受け容れられなかったようです。

せっかくの親子団らん将棋が重い空気になりましたが、「簡単に受かるような手を指した私がダメだった」といって涙を流す姿に、逆に彼女の奥にある芯の強さを垣間見た気がしました。
普段の努力と、不安に負けまいとする姿と、年齢なりのあどけなさなど、色々なinkoの姿を知っている身として、将棋と向き合い自分と戦う彼女の真摯さを、父娘という立場を超えてリスペクトした瞬間でした。

なんとか、そういうinkoに良い報いがあって欲しいし、その為に今ある環境をより良いものにすることと、新しい何かを必要とするなら応えてあげたいと考えています。
具体的な何かがあれば、追々記事にしようと思います。


将棋歴(8歳の誕生日から):0年7ヶ月
コスモス子供将棋道場:8級
春日部棋道舘道場:7級
81道場(オンライン):6~7級
大会参加回数:5回
大会通算実績(自由対局除く):10勝10敗
大会入賞歴:5位=1回

1 件のコメント:

  1. 現在娘は8歳3ヶ月です。棋歴だけでいうと3年半していますが、あっという間に娘さんに抜かれた感じです。全ては私のせいです。

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